PowerBIに生成AIのcopilotを利用できるという話を聞いて、これが可能であれば嬉しいと思って、個人ベースで月1万円以内で利用できるかを知りたくとGeminiに聞いて調べた次第です。
結論としては○が2つ足りないような感じで、AI機能が付いたTableauに関心が移りました。
ただし、PowerBIは通常は無料で使え、顧問先も導入にお金がかからないので顧問先が使ってもらうぶんにはいいかなと考えます。
(私の質問)
組織としてPower BI PremiumまたはFabricの容量を購入している」ということですが費用はどれくらいかかるのでしょうか
(Geminiの回答)
Power BI PremiumまたはMicrosoft Fabricの容量ライセンス費用は、選択するプランや支払い方法によって大きく異なります。Copilotの利用には最低でも「P1」または「F64」というレベルの容量が必要となるため、ここではそのレベルを中心に、詳細かつ包括的に解説します。
現在、Microsoftはデータ分析基盤としてMicrosoft Fabricを主流として推進しており、Fabricの容量を購入すれば、Power BI Premiumの全ての機能が含まれます。そのため、新規で導入を検討される場合は、主にFabricの価格体系が中心となります。
Microsoft Fabricの容量価格は、Azureポータルを通じて管理され、主に2つの支払いモデルがあります。「従量課金(Pay-as-you-go)」と「予約インスタンス(Reservation)」です。
使用した分だけを支払う、非常に柔軟性の高いモデルです。容量はいつでも開始、停止、一時停止、スケールアップ/ダウンが可能です。
課金単位: 容量ユニット (Capacity Unit, CU) という単位で、1秒あたりの使用量に基づいて課金されます。
Copilotの最小要件 (F64 SKU):
F64
は64 CUの性能を持つ容量を意味します。
月額費用の目安 (東日本リージョン): 約 ¥1,450,000 〜 ¥1,500,000 / 月
これは、F64容量を24時間365日稼働させたと仮定した場合の概算です。
計算根拠: 1 CUあたり約 ¥32/時
× 64 CU
× 24時間
× 30.5日
ストレージ料金: 上記のコンピューティング料金とは別に、Fabric内の統合ストレージであるOneLakeの利用料金が別途発生します。
料金目安: 約 ¥3.8 / GB / 月
メリット:
夜間や休日など、利用しない時間帯は容量を一時停止することで、コンピューティング費用を大幅に節約できます。
需要の増減に応じて、F64からF128へスケールアップするなど、柔軟なリソース調整が可能です。
初期投資を抑え、スモールスタートができます。
デメリット:
利用状況によって月々の支払額が変動するため、予算化が難しい場合があります。
1年または3年の長期利用をコミットすることで、従量課金に比べて大幅な割引を受けられるモデルです。
割引率: 従量課金の価格から最大で41%(3年予約の場合)の割引が適用されます。
Copilotの最小要件 (F64 SKU) での1年予約の場合:
月額費用の目安 (東日本リージョン): 約 ¥1,000,000 〜 ¥1,100,000 / 月
これは1年予約を適用した場合の概算であり、大幅なコスト削減が見込めます。
メリット:
月々の支払額が固定されるため、予算管理が容易になります。
継続的に安定した利用が見込まれる場合、トータルコストを最も低く抑えられます。
デメリット:
契約期間中の利用が前提となるため、従量課金のような柔軟な一時停止によるコスト削減はできません。
途中で解約する場合、違約金が発生する可能性があります。
こちらはMicrosoft 365管理センターを通じて購入する、月額固定の従来型プランです。現在も提供されていますが、Fabricへの統合が進んでいます。
Copilotの最小要件 (P1 SKU):
公式定価 (月額): ¥748,875 / 月
これはMicrosoftのNCE(New Commerce Experience)に基づいた価格であり、販売パートナーや契約条件によって変動する可能性があります。
メリット:
Fabricの予約インスタンスと同様に、月額費用が完全に固定されるため、非常に予算化しやすいです。
Power BIの利用に特化しており、既存のライセンス体系に慣れている組織にとってはシンプルです。
デメリット:
Fabricのように、容量を一時停止してコストを節約することはできません。
利用できるのはPower BIの機能のみで、Fabricが提供するデータファクトリ、データサイエンス、データウェアハウスなどの統合分析機能は含まれません。
Copilotを利用するための容量コストは、最低でも月額約75万円からがスタートラインとなります。
コストを最優先し、利用目的がPower BIに限定される場合は、Power BI Premium P1が最も安価な選択肢です。
将来的なデータ活用の拡張性や、利用状況に応じたコストの最適化(柔軟性)を重視する場合は、初期費用は高く見えるかもしれませんが、Microsoft Fabricの容量(従量課金または予約)を選択することが戦略的に賢明と言えます。
最終的な選択は、組織の現在のデータ成熟度、将来のロードマップ、予算サイクルなどを総合的に考慮して決定する必要があります。正確な見積もりが必要な場合は、Microsoftの営業担当者や、ライセンスに詳しい販売パートナーに相談することを強くお勧めします。