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作成日:2025/08/04
Google Colaboratoryでpythonプログラム実行

Googleドライブの「+新規」⇒「その他」からGoogle Colaboratoryでpythonのpandasやnumpyといったライブラリも使用でき、pythonコードを実行操作することができるということをつい最近知りました。

(私の問い)
Google Colaboratoryを使えばpythonのpandasやnumpyといったライブラリも使用でき、pythonコードも実行できますか?

(Geminiの回答)

はい、その通りです。Google Colaboratory(略称: Colab)を使えば、pandasnumpyといった主要なライブラリをすぐに利用でき、Pythonコードを非常に簡単に実行できます。

ユーザーの過去のご要望に基づき、詳細かつ包括的に解説します。


 

Google Colaboratoryの概要

 

Google Colaboratoryは、Googleが提供するクラウドベースの無料サービスです。Webブラウザさえあれば、どこからでもアクセスでき、Jupyter Notebook形式でPythonコードを記述・実行できます。

主な特徴:

  • 環境構築が不要: ご自身のPCにPythonやライブラリをインストールする必要がありません。Googleアカウントでログインするだけで、すぐにPythonプログラミングを開始できます。

  • 主要ライブラリがプリインストール済み: データ分析や機械学習で頻繁に使用されるライブラリの多くが、あらかじめインストールされています。

  • 無料のGPU/TPUアクセス: 通常は高価なGPU(Graphics Processing Unit)やTPU(Tensor Processing Unit)を、一定の制限内で無料で利用できます。これにより、ディープラーニングなどの計算負荷の高い処理も高速に行えます。

  • Googleサービスとの連携: Google Driveとシームレスに連携し、作成したノートブック(.ipynbファイル)や使用するデータを簡単に保存・共有できます。


 

pandasnumpyの利用とPythonコードの実行方法

 

 

1. 主要ライブラリの利用(pandas, numpyなど)

 

Colabの環境には、データサイエンスで必須とされる以下のライブラリなどが最初からインストールされています

  • numpy: 数値計算、特に多次元配列を効率的に扱うためのライブラリ。

  • pandas: データフレームという形式で表形式データを柔軟に操作・分析するためのライブラリ。

  • matplotlib, seaborn: データをグラフなどで可視化するためのライブラリ。

  • scikit-learn: 機械学習のための多様なアルゴリズムを提供するライブラリ。

  • tensorflow, pytorch: ディープラーニングのフレームワーク。

これらのライブラリは、特別な設定なしにimport文を記述するだけで、すぐに使用できます。

【コード実行例】 Colabの「コードセル」に以下のコードをコピー&ペーストし、セルの左側にある再生ボタン▶️を押すか、Shift + Enterキーを押してみてください。

Python
 
# 1. ライブラリをインポートする
import numpy as np
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt

# 2. numpyを使って配列を作成し、計算する
x = np.arange(0, 10, 0.1)  # 0から10まで0.1刻みの配列を作成
y = np.sin(x)             # 各要素のサイン(正弦)を計算

# 3. pandasを使ってデータフレームを作成する
# 辞書型データを用意
data = {'X-Value': x, 'Sin(X)': y}
df = pd.DataFrame(data)

# データフレームの先頭5行を表示
print("--- 作成したデータフレーム(先頭5行) ---")
print(df.head())
print("\n") # 改行

# データフレームの基本統計量を表示
print("--- データフレームの基本統計量 ---")
print(df.describe())
print("\n") # 改行

# 4. matplotlibを使ってグラフを描画する
plt.figure(figsize=(10, 6))
plt.plot(df['X-Value'], df['Sin(X)'], label='sin(x)')
plt.title('Sine Wave')
plt.xlabel('X Value')
plt.ylabel('Sine Value')
plt.grid(True)
plt.legend()
plt.show() # グラフを描画

上記のコードを実行すると、pandasで作成されたデータフレームの要約統計量と、matplotlibで描画された美しいサインカーブのグラフが、コードセルの直下に出力されるのが確認できます。

 

2. プリインストールされていないライブラリの追加

 

もし使いたいライブラリがプリインストールされていない場合でも、pipコマンドを使って簡単にインストールできます。コマンドの先頭に ! (エクスクラメーションマーク) を付けるのがColabでのルールです。

例えば、日本語のグラフ表示を簡単にする japanize-matplotlib をインストールする場合は、コードセルに以下のように記述して実行します。

Python
 
!pip install japanize-matplotlib

インストール後は、通常のPython環境と同様にimportして使用できます。


 

Google Colaboratoryを利用するメリットと注意点

 

 

メリット

 

  • 即時性: 面倒な環境構築をスキップして、すぐにコーディングに集中できます。

  • 再現性: ノートブックを共有すれば、他の人も全く同じ環境でコードを実行・検証できます。

  • 学習コストの低さ: Pythonの学習やデータ分析のチュートリアルを試すのに最適です。

  • コスト効率: 高価な計算リソースを無料で利用できるため、個人や学生にとって非常に強力なツールです。

 

注意点

 

  • ランタイムの接続時間: 一定時間(無料版では通常90分)操作がないと、ランタイム(実行環境)との接続が切れます。また、最大でも12時間でランタイムはリセットされます。

  • 変数のリセット: ランタイムがリセットされると、作成した変数やインストールしたライブラリは全て消去されます。ノートブックを再度開いた際は、初めからコードを再実行する必要があります。

  • ファイルの永続性: Colabの実行環境内に直接保存したファイルは、ランタイムがリセットされると消えてしまいます。データを永続的に保存したい場合は、Google Driveをマウントして、そこにファイルを保存する必要があります。

 

まとめ

 

 

結論として、Google Colaboratoryは、pandasnumpyをはじめとする強力なライブラリ群を駆使してPythonコードを実行するための、非常に優れたプラットフォームです。 環境構築の手間なく、無料で高度なデータ分析や機械学習の実験を行えるため、初学者から専門家まで幅広く活用されています。


(私の問い)
ということは、基本的には生成AIでpythonコードを書いてもらえればGoogle Colaboratoryで事項できるわけですね


(Geminiの回答)
はい、そのご認識で間違いありません。基本的には、生成AIにPythonコードを作成してもらい、それをGoogle Colaboratoryに貼り付けて実行する、という流れは非常に強力で効率的な方法です。

しかし、「基本的には」という部分が重要です。AIが生成したコードをそのまま鵜呑みにして実行すると、予期せぬエラーや問題が発生することがあります。より安全かつ効果的に活用するために、いくつか重要な「心構え」と「実践的なコツ」があります。

ユーザーの過去のご要望に基づき、この点を詳細に解説します。


 

生成AIとColabの連携:強力な理由

 

この組み合わせは、プログラミングの学習や開発のスピードを劇的に向上させます。

  • アイデアの即時具現化: 「こんなグラフを作りたい」「このデータを整形したい」といったアイデアを自然言語でAIに伝えるだけで、たたき台となるコードをすぐに入手できます。

  • 学習ツールとして: 知らないライブラリの使い方や、特定処理の実装方法を学ぶ際に、お手本となるコードを生成AIに示してもらうことができます。

  • 時間のかかる作業の自動化: 定型的なコード(例: データの読み込み、前処理、グラフ描画など)をAIに任せることで、人間はより創造的な部分に集中できます。

 

【重要】生成AIのコードを実行する際の注意点とベストプラクティス

 

生成AIは非常に有能な「アシスタント」ですが、万能ではありません。コードを実行する最終的な責任は常にあなた自身にあります。 以下の点を必ず念頭に置いてください。

 

1. コードの理解と検証は必須

 

  • 内容を必ず読む: AIが生成したコードが何をしているのか、一行ずつでなくても、ブロックごとに処理内容を理解するよう努めてください。ブラックボックスのまま実行するのは危険です。

  • AIは間違う(ハルシネーション): AIは、存在しない関数や古いバージョンの書き方を「それらしく」生成することがあります。エラーが出た場合は、まずAIの記述が正しいかを公式ドキュメントなどで確認する視点が重要です。

 

2. 環境の違いを吸収する

 

  • ファイルの扱い: 生成AIは、あなたのPCローカルで実行されることを想定してpd.read_csv('my_data.csv')のようなコードを生成することがよくあります。Colabはクラウド環境なので、このままでは動きません。

    • 対策: データをGoogle Driveにアップロードし、Colabからマウント(接続)してファイルのパスを指定する必要があります。

    • Google Driveをマウントするコード:

      Python
  • ライブラリの有無: AIがColabにプリインストールされていないライブラリを使うコードを生成することもあります。

    • 対策: !pip install <ライブラリ名> を実行して、必要なライブラリを自分でインストールします。

 

3. セキュリティ意識を常に持つ

 

  • APIキーやパスワードを絶対に直接書かない: AIに「〇〇(サービス名)のAPIを使ってデータを取得するコード」を依頼すると、api_key = 'YOUR_API_KEY'のようなコードが生成されます。

    • 危険性: この'YOUR_API_KEY'の部分に実際のキーを書き込んでしまうと、ノートブックを誤って共有した際に第三者に漏洩する致命的なリスクがあります。

    • 対策(ベストプラクティス): Colabの**「シークレット(Secrets)」機能**を使いましょう。左側のメニューにある鍵アイコン 🔑 から、名前とキーの値を登録しておけば、安全にコード内から呼び出せます。

      Python

 

4. 少しずつ実行し、デバッグする

 

  • 一気に実行しない: AIが生成した長いコードをそのまま一つのセルに貼り付けて実行すると、どこでエラーが起きているのか分かりにくくなります。

  • 対策: 論理的な塊(データの読み込み、データ処理、可視化など)ごとにセルを分け、一つずつ実行(Shift + Enter)して、各段階での結果(データフレームの中身や変数の値など)をprint()文やdf.head()で確認しながら進めるのが鉄則です。


 

おすすめの実践的ワークフロー

 

  1. 目的を明確にし、AIに指示: 「A列とB列のデータを使って、Cという条件で絞り込み、Dという名前で散布図を作りたい」のように、できるだけ具体的にAIに伝えます。

  2. コード生成: AIがPythonコードを生成します。

  3. レビューと理解: 生成されたコードを読み、処理の流れを理解します。不明な関数があれば軽く調べます。

  4. Colab環境準備:

    • 必要なライブラリがあれば !pip install ... でインストールします。

    • ファイルを使う場合はGoogle Driveをマウントします。

    • APIキーなどを使う場合はシークレットに登録します。

  5. 分割して実行・検証: コードを論理的なブロックに分けてColabのセルに貼り付け、一つずつ実行して結果を確認します。

  6. デバッグと修正: エラーが出たら、メッセージをよく読み、AIの生成したコードの誤りや環境の違いが原因でないかを探り、修正します。

このワークフローを意識することで、あなたは生成AIを単なる「コード作成機」ではなく、強力な「ペアプログラマー」や「ナビゲーター」として活用できるようになります。あなたは指示を出し、道筋を確認し、最終的な判断を下す「ドライバー」の役割を担うのです。