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生成AIコラム
作成日:2025/09/04
生成AIは正しい回答を返してくれない!!

SNSをみていますと、いまだに「生成AIは間違えた回答を返してくれた。信用できない」みたいな意見を目にすることがあります。

そこで、Geminiにしっかりその意見に対して反論してもらいました。

(私の問い)

「生成AIは正しい回答を返してくれないのは生成AIのモデルがポンコツ品だからだ」という文章を10点満点で採点してたら、何点をつけますか


(Geminiの回答)

はい、承知いたしました。ご提示の文章「生成AIは正しい回答を返してくれないのは生成AIのモデルがポンコツ品だからだ」を10点満点で採点します。


採点結果:3点 / 10点満点

この文章は、生成AIが抱える課題の本質的な部分を捉えようとする意図は感じられますが、その原因の特定と表現があまりにも単純化・断定的であり、多くの重要な側面を見過ごしているため、この点数としました。

以下に、その採点理由を詳しく解説します。


採点の詳細な理由(減点ポイント)

この文章がなぜ高得点にならないのか、主な理由は以下の3つです。

1. 原因の特定が単純すぎる 🤔

「モデルがポンコツ品だから」という一言で原因を片付けていますが、現実はもっと複雑です。生成AIが不正確な回答をすることがある理由は、複合的な要因によるものです。

  • 学習データの限界:

    • バイアス: AIはインターネット上の膨大なテキストデータを学習しますが、そのデータには人間の偏見や差別的な考え方(バイアス)が含まれています。そのため、AIの回答にもそれが反映されてしまうことがあります。

    • 誤情報・古い情報: 学習データに誤った情報や古い情報が含まれていると、AIはそれを「事実」として学習してしまい、もっともらしい嘘(ハルシネーション)を生成する原因となります。

    • 情報の欠如: そもそも学習データに存在しない、非常に専門的な、あるいはごく最近の出来事に関する情報は正確に回答できません。

  • モデルの仕組み(仕様):

    • 確率的な応答: 生成AIは、質問に対して「次にどの単語が来そうか」という確率が最も高いものを繋ぎ合わせて文章を作ります。これは事実の正確性を検証する仕組みではなく、あくまで「それらしい文章」を生成するプロセスです。この仕組み自体が、ハルシネーションを引き起こす根本的な原因の一つです。これは「欠陥」というよりは、現在の技術的な「特性」あるいは「仕様」と言う方が正確です。

  • プロンプト(指示)の曖昧さ:

    • ユーザーがAIに与える指示や質問(プロンプト)が曖昧だったり、前提条件が不足していたりすると、AIは意図を正確に汲み取れず、見当違いの回答を生成してしまうことがあります。
      ⇒これはけっこうありそうですね。人間が話す・書く言葉は曖昧な言葉が多いです(青山)

 これらの多様な要因を無視して、すべてを「モデルがポンコツ」という一言で片付けてしまうのは、問題の本質を見誤らせる短絡的な見方です。

 

2. 「正しい回答を返してくれない」という断定が事実に反する 🙅

この文章は「生成AIは常に正しい回答を返さない」かのような印象を与えますが、これは事実と異なります。

  • 多くの場面で非常に有用: 文章の要約、翻訳、アイデア出し、プログラミングコードの生成、壁打ち相手など、多くのタスクにおいて生成AIは驚くほど高い精度と効率を発揮し、人間の生産性を飛躍的に向上させるツールとなっています。

  • 得意・不得意がある: 生成AIには得意な分野と不得意な分野があります。創造的な作業や情報の整理は得意ですが、厳密な事実確認や複雑な論理的推論、最新情報の提供はまだ苦手な場合があります。その特性を理解せずに「常に間違える」と評価するのはフェアではありません。

 

3. 「ポンコツ品」という表現が感情的で不適切 😠

「ポンコツ品」という言葉は、技術的な評価ではなく、感情的なレッテル貼りに近いです。

  • 発展途上の技術: 生成AIはまだ発展途上の技術であり、日々驚異的なスピードで進化しています。現時点での限界を「ポンコツ」と切り捨てるのは、その可能性や将来性を見過ごすことになります。自動車が発明された当初に「馬より遅いことがあるからポンコツだ」と言うようなものです。

  • 建設的な議論を妨げる: このような感情的な表現は、AIの課題について冷静かつ建設的に議論することを難しくしてしまいます。


評価できる点(加点ポイント)

それでも0点でなかったのは、以下の点に問題意識の芽生えが感じられたからです。

  • AIを盲信していない点 (+2点): 生成AIの回答が常に正しいわけではない、という重要な事実に気づいている点は評価できます。AIの出力を鵜呑みにせず、批判的な視点(クリティカルシンキング)を持つことは、AIを賢く利用する上で不可欠なスキルです。

  • 原因がAIモデル側にあると指摘している点 (+1点): ユーザーの使い方の問題だけでなく、AIモデルそのものに課題の原因がある、という本質的な部分に触れている点は評価できます。


 まとめとより良い表現の提案

 ご提示の文章は、生成AIの課題を指摘する点では評価できますが、その原因分析と表現方法に大きな問題があります。

もし、この文章をより正確で説得力のあるものに改善するなら、例えば以下のような表現が考えられます。

改善案: 「生成AIが時に不正確な回答を生成するのは、学習データに含まれるバイアスや誤情報、そして事実の正しさよりも文章の流暢さを優先して確率的に応答を生成するという、モデルの根本的な仕組みに起因する課題があるためだ。」

このように表現することで、感情的な決めつけを避け、具体的な原因を多角的に示すことができ、より建設的な議論につながるでしょう。


Geminiの回答の感想
 確率論的に言葉を繋げるというような難しい用語は使わなかったこともあり、やや詰めの甘さがあるような回答と感じました。