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経営管理会計コラム
作成日:2025/08/04
複数の生成AIツール連携による中小企業支援10のパターン

(以下、Geminiによる回答です)
現代の職業会計人にとって、生成AIは単なる作業効率化ツールにとどまりません。複数のAIの得意分野を戦略的に組み合わせることで、これまで以上に付加価値の高い、多角的かつ深度のあるコンサルティングサービスを提供することが可能になります。

以下に、中小企業支援の具体的な業務シーンを想定した、最も効果的と考えられる10の連携パターンを提案します。

  

1. 経営分析レポートの高速かつ多角的な作成

企業の現状を素早く正確に把握し、経営層への示唆に富んだ報告を実現するパターンです。

(1)テーマ:迅速かつ多角的な経営分析と報告

(2)各生成AIの適用順序

 @ Felo → A Claude → B Gemini → C Gamma
(3)各AIの役割

@ Felo (音声認識・議事録)

・経営者や幹部へのヒアリング内容をリアルタイムで文字起こしし、議事録を自動生成。聞き漏らしを防ぎ、正確な情報把握を実現します。

A Claude (長文読解・要約)
・Feloが生成した議事録と、PDF形式の決算書・試算表を同時に読み込ませます。
 ⇒結果としての数字をそれを説明・解釈するための議事録の組み合わせはかなり大事(青山)
・長大な情報から、経営課題の本質、経営者の懸念事項、財務上の特異点などを的確に抽出し、分析の骨子を要約・整理します。

B Gemini (データ分析・外部情報連携)
・Claudeが抽出した論点に基づき、Google検索を通じて最新の業界動向、競合他社のデータ、市場統計を収集・分析します。
Google Sheetsと連携し、財務データから主要な経営指標(KPI)を算出し、グラフや表を自動生成。外部環境と内部環境を統合した分析コメントを生成します。
C Gamma (プレゼン資料生成)
・Geminiが生成した分析結果、グラフ、コメントを基に、視覚的に訴求力の高い経営分析レポート(プレゼンテーション資料)をわずか数分で自動生成します。
 ⇒Gammaにもいろいろな独自資料をインプットすることが大事です(青山)

2. 補助金・助成金申請の完全サポート

最新情報のキャッチアップから煩雑な申請書作成までをシームレスに支援するパターンです。


(1)テーマ:最新の補助金情報の収集と申請書作成の効率化

(2)連携順序

@ Perplexity → A Claude → B ChatGPT

(3)各AIの役割

@ Perplexity (情報源付き検索)
・「中小企業向け」「IT導入」「東京都」といったキーワードで、利用可能な補助金・助成金を検索します。
・経済産業省や中小企業庁、自治体などの信頼できる情報源を明記した形で最新情報をリストアップするため、ファクトチェックが容易です。

A Claude (公募要領の読解)
・リストアップされた補助金の公募要領(多くは長文のPDF)を読み込ませ、申請要件、対象経費、スケジュール、必要書類、審査のポイントなどを瞬時に要約・抽出します。
B ChatGPT (申請書作成・面談対策)
・企業の強みや事業内容、補助金で実現したいことをインプットし、Claudeが要約した審査のポイントを踏まえて、申請書の「事業計画」部分の説得力のあるドラフトを作成します。
・想定される面談審査の問答集を作成し、経営者の事前準備をサポートします。

 

3. データ駆動型の事業計画書策定支援

 網羅的なリサーチと論理的な構成で、金融機関や投資家を納得させる事業計画書を作成するパターンです。

1)テーマ

データに基づいた網羅的かつ説得力のある事業計画書の作成

(2)連携順序

@ Felo → A Perplexity → B Gemini → C Claude → D Gamma

(3)各AIの役割

@ Felo (ブレスト議事録)
・経営者との事業計画に関するブレインストーミングやディスカッションを文字起こしし、アイデアや想いを余すことなく記録します。
A Perplexity (外部環境リサーチ)
・計画中の事業に関連する市場規模、成長性、競合の動向、関連法規、技術トレンドなどを、信頼性の高い情報源と共にリサーチします。
B Gemini (情報整理・フレームワーク活用)
・Feloの議事録とPerplexityのリサーチ結果を統合し、SWOT分析、3C分析、ビジネスモデルキャンバスといったフレームワークに当てはめて情報を整理・構造化します。
C Claude (文章の肉付け)
・Geminiが構造化した情報を基に、事業計画書の各項目(事業概要、市場環境分析、マーケティング戦略、収支計画、資金計画など)について、論理的で説得力のある詳細な文章を生成します。
D Gamma (プレゼン資料生成)
・完成した事業計画書のエッセンスを抽出し、金融機関や投資家向けのプレゼンテーション資料を自動生成します。

 

4. 月次業績報告の自動化と意思決定支援

月次決算業務を効率化し、経営陣がタイムリーな意思決定を下すためのインサイトを提供するパターンです。


(1)テーマ

月次決算の迅速な報告と意思決定の促進

(2)連携順序

@ Gemini (Google Sheets連携) → A Claude → B Gamma

(3)各AIの役割

@ Gemini (データ集計・分析)
・会計ソフトからエクスポートしたデータを格納したGoogle Sheetsと連携し、売上高、利益、主要KPIの前月比・前年同月比・予算比などを自動で計算・分析し、グラフ化します。
⇒「
会計ソフトからエクスポートしたデータ」とは具体的には何か、仕訳データがベストだと考える(青山)

A Claude (分析コメント生成)
・Geminiが生成したデータとグラフを基に、業績の要約、好転・悪化要因の深掘り分析、特記事項、経営上の課題や次のアクションに関するコメント案を、会計の専門家としての視点で生成します。
B Gamma (報告資料生成)
・全ての分析結果とコメントをインプットし、月次の経営会議で使用する業績報告スライドをフォーマットに沿って自動生成します。

 

5. 中小企業の海外展開支援

言語の壁や情報不足を解消し、海外進出の第一歩を力強く後押しするパターンです。

 

(1)テーマ

海外市場リサーチとコミュニケーションの円滑化

(2)連携順序

@ Perplexity → A Felo → B ChatGPT

(3)各AIの役割

@ Perplexity (海外市場リサーチ)
・進出を検討している国の市場規模、規制、税制、関税、商慣習、政治的リスクなどを、現地の政府機関や調査会社のレポートを引用しつつ調査します。
A Felo (リアルタイム翻訳・議事録)
・海外の潜在的な取引先やパートナーとのオンライン会議において、リアルタイムで双方向の音声翻訳を行い、円滑なコミュニケーションを支援します。同時に、日本語と相手の言語で議事録を生成します。
B ChatGPT (ビジネス文書作成)
・Feloが生成した議事録に基づき、会議後のフォローアップメールや、契約交渉のためのレター、提案書などのプロフェッショナルな英文ビジネス文書のドラフトを迅速に作成します。

 

6. バックオフィス業務のDXコンサルティング

現状の業務フローを可視化し、具体的なITツール導入までを提案するパターンです。


(1)テーマ

中小企業のバックオフィス業務の課題発見と改善提案

(2)連携順序

@ Felo → A Claude → B Gemini → C ChatGPT

(3)各AIの役割

@ Felo (業務ヒアリング)
・経理、総務、人事といった各部門の担当者への業務フローに関するヒアリングを文字起こしします。
A Claude (課題の抽出・整理)
・複数人のヒアリング結果(文字起こしデータ)を統合的に分析し、業務の重複、ボトルネック、非効率な手作業などを網羅的に洗い出し、課題として整理します。
B Gemini (ITツール選定)
・Claudeが特定した課題に対し、解決策となるクラウド会計ソフト、経費精算システム、勤怠管理SaaSなどを、最新の市場評価やユーザーレビューを考慮して複数提案します。
C ChatGPT (導入支援)
・提案するツールを導入した後の「新しい業務フロー図」の構成案や、社内への導入説明会のプレゼン資料、運用マニュアルのドラフトを作成します。

 

7. M&A・事業承継の初期検討支援

膨大な情報収集と分析を効率化し、最適な候補先選定と戦略立案をサポートするパターンです。

 

(1)テーマ

候補先の選定とデューデリジェンスの事前準備

(2)連携順序

@ Perplexity → A Claude → B Gemini

(3)各AIの役割

@ Perplexity (市場動向リサーチ)
・対象業界のM&A市場のトレンド、最近の取引事例、類似企業の株価評価(PER、PBRなど)の相場観をリサーチします。
A Claude (企業情報の深掘り)
・候補企業の有価証券報告書、決算短信、公式サイト、ニュースリリースなどの公開情報を読み込ませ、事業内容、強み・弱み、財務状況、潜在的な簿外債務や訴訟リスクなどを要約・分析します。

 ⇒Claudeの読み込ませは貧弱なのでChatGPTを使った方がいい(青山)
B Gemini (多角的比較・シナジー分析)
・複数の候補企業についてClaudeが分析した情報を表形式で比較・整理します。
・自社との事業シナジー(販売網の拡大、技術の補完など)や、買収・承継後のPMI(経営統合)における課題について、多角的な視点から分析コメントを生成します。

 

8. 新規事業のアイデア創出と迅速な検証

企業の隠れた資産を活かし、市場ニーズに基づいた新規事業の種を見つけ出すパターンです。


(1)テーマ:
創造的なアイデア出しと迅速なフィジビリティスタディ

(2)連携順序

@ ChatGPT → A Perplexity → B Gemini

(3)各AIの役割
@ ChatGPT (アイデアの大量生成)
・企業の技術、人材、顧客基盤、ブランドといった既存の強み(アセット)をインプットし、それらを活用した新規事業のアイデアを、水平思考やアナロジー思考を用いて多様な切り口から大量にブレインストーミングさせます。
A Perplexity (一次的な市場検証)
・ChatGPTが出した有望なアイデアについて、関連するキーワードで検索し、すでに類似サービスが存在するか、市場にどのようなニーズがあるか、競合は誰か、といった一次的なフィジビリティスタディ(実現可能性調査)を行います。
B Gemini (事業仮説の具体化)
・アイデアと検証結果を基に、リーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスの形式で事業の仮説を具体化します。ターゲット顧客へのインタビューやアンケートの質問項目案を生成し、仮説検証の次のステップを支援します。

 

9. 税務相談と戦略的節税対策の立案

複雑な税制を正確に理解し、企業ごとに最適化された節税プランを提案するパターンです。

 

(1)テーマ:最新の税制に基づいたパーソナライズされた節税スキームの立案

(2)連携順序

@ Perplexity → A Claude → B ChatGPT

(3)各AIの役割

@ Perplexity (税制・通達のリサーチ)
・最新の税制改正の内容や、特定の取引(例:少額減価償却資産の特例)に関する税務上の取り扱いについて、国税庁のウェブサイトや関連法規を情報源として正確に回答させます。
A Claude (適用可能性の網羅的検討)
・企業の決算情報、将来の設備投資計画、役員構成などをインプットし、Perplexityで得た正確な税制情報と照らし合わせます。適用可能な節税対策(役員報酬の最適化、倒産防止共済、オペレーティングリースなど)を網羅的にリストアップし、それぞれのメリット・デメリット、注意点を整理させます。
 ⇒できれば実行してみたいが顧問先の了解は少なくても要るでしょうね(青山)
B ChatGPT (顧客への説明資料作成)
・Claudeが整理した専門的な内容を、経営者が理解しやすい平易な言葉で説明する報告書のドラフトを作成します。具体的なシミュレーション結果を含んだアクションプランを提示し、意思決定を促します。

 

10. 顧問先向けコンテンツマーケティング支援

会計事務所の専門知識を活かした情報発信を自動化し、顧客エンゲージメントとブランディングを強化するパターンです。

(1)活用テーマ: 会計事務所の専門知識を活かした情報発信と顧客エンゲージメント向上

(2)連携順序

@ Gemini → A ChatGPT → B Gamma

(3)各AIの役割

@ Gemini (トレンド分析・テーマ選定)
・最近のニュースや検索トレンドから、中小企業の経営者が関心を持っているトピック(例:インボイス制度、働き方改革、資金繰り改善)を分析し、顧問先向けのブログ記事やウェブセミナーのテーマ案を複数提案します。
A ChatGPT (記事・メルマガ作成)
・決定したテーマについて、専門的でありながらも分かりやすい言葉遣いでブログ記事のドラフトを作成します。さらに、その記事の要約と更新を知らせるためのメールマガジンの文面も生成します。
B Gamma (スライド・SNSコンテンツ生成)
・ChatGPTが作成したブログ記事の内容を基に、より視覚的に理解を促すウェブセミナー用のプレゼンテーションスライドや、SNS(Facebook, Xなど)で共有するためのインフォグラフィック(図解コンテンツ)を自動で生成します。

 

連携を成功させるための注意点

(1)AIの限界を理解する: 生成AIは誤った情報を生成する(ハルシネーション)可能性があります。特に、税務や法務などの専門的な分野では、Perplexityで情報源を確認し、最終的には必ず職業会計人自身の専門知識でファクトチェックと判断を行う必要があります。

(2)プロンプトエンジニアリング: AIから質の高いアウトプットを引き出すには、具体的で、文脈を明確にした指示(プロンプト)が不可欠です。AIに役割(あなたは経験豊富な経営コンサルタントです、など)を与えることも有効です。

(3)機密情報の取り扱い: 企業の財務情報などの機密データを扱う際は、各AIツールの利用規約やセキュリティポリシーを十分に確認し、情報漏洩リスクに備える必要があります。API経由での利用や、セキュリティが担保されたエンタープライズプランの契約を検討すべきです。

(4)最終的な価値は人間が生み出す: これらのツールはあくまで思考と作業を補助する「副操縦士」です。最終的な意思決定、顧客との信頼関係構築、そして倫理的な判断は、職業会計人自身が行うべき最も重要な役割です。

 

これらの連携パターンを実践することで、日々の業務を劇的に効率化し、創出された時間でしかできない、より本質的で付加価値の高い中小企業支援サービスを提供できるでしょう。